丈夫な性質のオダマキはうつむくように咲く上品な花です。
日当たりの良い花壇に植えるとピンク、紫、白、赤、オレンジ、黄色などのカラフルな色がアクセントになります。
苧環(オダマキ)の基本情報
- 科・属名:キンポウゲ科・オダマキ属
- 学名:Aquilegia spp.
- 和名・別名:苧環(オダマキ)・糸繰草(イトクリソウ)、アキレギア
- 英名:Columbine
- 原産地:日本、アジア、ヨーロッパ
- 開花時期:4月~6月
- 花色:ピンク、紫、白、赤、オレンジ、黄色
- 誕生花:5月14日(紫)、5月29日、6月2日(赤)
苧環(オダマキ)の名前の由来や特徴
うつむくように咲く可愛い花が特徴的です。
オダマキという表現は麻糸を巻く糸車からくるそうですが、花の形が糸車に似ていることから名前が付けられたようです。また、糸巻に似ているということから糸繰草(イトクリソウ)の別名で呼ばれることもあります。
オダマキは大きく分けると日本自生のオダマキとヨーロッパやアメリカに自生するセイヨウオダマキに分類されます。近年初春に園芸店で見かける多くがセイヨウオダマキです。
丈夫な花のため、日当たりのよい場所に植えてもらえれば、初心者の方でも簡単に管理できます。
苧環(オダマキ)の種類
ミヤマオダマキ
日本や朝鮮半島に分布するオダマキで高山植物として扱われます。
ヤマオダマキ
日本の北海道から九州に分布しています。黄色と赤色のコントラストが特徴的です。
クロバナオダマキ
中国からロシアにかけて分布するオダマキです。黒い花と香りがあるところが特徴的です。
カナダオダマキ
アメリカとカナダに分布するオダマキです。ヤマオダマキよりも明るい黄色と赤色が特徴的です。
セイヨウオダマキ
ヨーロッパから北アフリカに分布するオダマキです。大きく分けると、ヨーロッパ原産のものとアメリカ原産のものがあり、一重咲きから八重咲きなど数多くの品種改良された品種があります。
苧環(オダマキ)の花言葉
- 愚か
- 必ず手に入れる
- 勝利への決意(紫色のオダマキ)
- 心配して震えている(赤色のオダマキ)
- あの方が気がかり(白色のオダマキ)
英名のColumbineはヨーロッパの道化芝居に出てくる娘の名前です。その娘の持つ杯がオダマキの花の形に似ていることから、『愚か』という花言葉が付けられました。
紫のオダマキの花言葉である『勝利への決意』はライオンの強さはオダマキの葉を食べているからと信じられていたことに由来します。また、赤いオダマキの花言葉『心配して震えている』はヨーロッパで捨てられた恋人の象徴になっていることから付けられました。
まとめ
オダマキはキンポウゲ科特有の生薬としても活用され、鎮痛、消炎作用などの効果があります。
ロックガーデンや山野草として愛好家の多いミヤマオダマキとバリエーションの多いセイヨウオダマキと多くの品種が流通しています。また様々な国と地域で自生していることもあり栽培も盛んですが、セイヨウオダマキはアメリカ合衆国の国花として象徴とされる花となっています。