アスターという花はご存じなくとも、蝦夷菊(エゾギク)は聞いたことあるのではないでしょうか。
夏の花の代表格はひまわりやジニアが挙げられますが、アスターも同列に並べられるほど代表的な花になっています。そんなアスターですが、品種改良の効果もあり、その姿かたちは種類によって変わり、それに伴い花言葉も異なります。
そのような種類にどのような花言葉がついているのか見ていきましょう。
アスターの基本情報
- 科・属名:キク科・エゾギク属
- 学名:Callistephus chinensis
- 和名・別名:大蝦夷菊(エゾギク)・アスター、薩摩菊(サツマギク)
- 英名:China aster
- 原産地:中国北部
- 開花時期:7月~9月
- 花色:ピンク、白、青、紫、黄、オレンジ
- 誕生花:4月3日、4月10日、4月22日、8月29日、9月10日(白)、11月28日
アスターの名前の由来や特徴、種類
アスターは、花の色から咲き方、花の大きさや草丈にいたるまで非常にバラエティー豊かです。
おおもとの原種は1731年に中国にて一宣教師ダンカルヴィルが発見したことでその後英国パリの植物園に種子が渡り、品種改良が繰り返されることによって今見る多くの品種が生まれたとされています。
なお、日本にわたって来たのは江戸時代の中期と言われていますが、今では日本でも多くの品種が生まれ、世界で300種類ほどあるアスターのうち、100種は日本で生まれたとされています。
寒さに強いため、日本でも寒い地方ではよく育ちますが、暖地では病気になりがちなため、あまり向いていません。
さて、エゾギクは多様な花色があります。赤、白、青、紫と様々でそれぞれに花言葉があります。それは次の花言葉で見ていきましょう。さらにアスターの咲き方の種類も豊富です。
まずは一重咲きがあります。
それぞれの花びらがはっきり見える形の咲き方ですのですっきりした印象を与えます。次に八重咲きです。八重桜で見たことがあるかもしれませんが、花びらが互いに幾枚も重なりあうこと豪勢な咲き方になっています。
最後にポンポン咲きです。全方向に向いているような八重咲きで、舌状になっている花びらは比較的短くその先端は丸くなっているため、全体が球状、つまりぽんぽんにみえる咲き方です。
エゾギクは、昔はアスター属(シオン属)に分類されていたので園芸界では一般的にアスターと呼ばれていますが、現在はエゾギク属に分類されています。中国原産であることから英語名はチャイナ・アスター(China aster)です。
アスターの名前の由来はギリシャ語で「星」に由来しています。星の形をほうふつとさせる花から来た名前でしょう。また、属名の学名、Callistephus(カリステプス)は、「美しい冠」を意味し、その花冠が美しいことからきています。
アスターの花言葉
前述したとおり、花の色によってアスターの花言葉は変わってきます。
アスター全般的な花言葉は「変化」「追憶」「同感」「信じる恋」となっていて、「変化」は、アスターのたくさんある花色に由来するとされます。また、「信じる恋」、についてはこの花が恋占い(一枚一枚とりながら「好き、嫌い、好き・・・」と数えていく占い)に使われていたことが由来となっているとされています。
さて、アスターの代表的な花色は赤、ピンク、白、青です。
赤は「変化を好む」、ピンクは「甘い夢」、白い花は「私を信じてください」、青い花は「信頼」「あなたを信じているけど心配」、紫は「恋の勝利」「私の愛はあなたの愛より深い」であるとされています。
まとめ
美しいアスターは花束に加えるだけで華やかさをもたらしてくれる見た目にも楽しいお花です。
さらにそこにそれぞれの色に沿った花言葉を届けられれば素晴らしいプレゼントになるでしょう。ぜひ贈りたい人にぴったりのお花を見つけてあげてください。