清楚な花の代表と言えるカスミソウ。
花束やドライフラワーには欠かせない、とても人気のある花です。どんな花とも相性が良く、引き立て役という印象が強いですが、カスミソウにも思わず目がいってしまいます。それでいて主張が強いというわけではなく、他の花を決して邪魔しない花です。
控えめなところが魅力的なカスミソウについてご紹介します。
カスミソウの基本情報
- 科・属名:ナデシコ科カスミソウ属
- 学名:Gypsophila elegans
- 和名・別名:霞草、群撫子(ムレナデシコ)、花糸撫子(ハナイトナデシコ)、小米撫子(コゴメナデシコ)
- 英名:Baby’s breath, Gypsophila
- 原産地:アジア、ヨーロッパ
- 開花時期:5月~8月
- 花色:白、ピンク、赤
- 誕生花:1月…5日、11日、2月3日、3月18日、4月…1日、4日、12日、15日(白)、20日(赤)、30日、5月…3日、4日(ピンク)、21日、25日、6月…1
- 日、3日、4日(ピンク)、7月12日(ピンク)、11月30日、12月19日
カスミソウの名前の由来、特徴、種類
カスミソウという名前は、小さな白い花がたくさん咲く様子が「春霞(はるがすみ)」に似ていることに由来しています。春霞は、文字通り春に発生する霞のことで、視界が悪くなり景色がぼやけて見えます。和歌にも登場します。
カスミソウは、明治時代から大正時代に日本に渡ってきました。全部で125種類あると言われています。
大きく一年草のカスミソウと宿根カスミソウの2種類に分けられます。一年草の方はガーデニング用に花壇などに植えられます。切り花用にお花屋さんに売っているのは宿根カスミソウの方です。花びらも一重咲きと八重咲きがあります。
一年草
エレガンス種
- 『コベント・ガーデン・マーケット』
成長が早く、丈夫で育てやすい品種。大輪の花を咲かせる。草丈は100cmほど。
ムラリス(矮性)…ジプシーシリーズが有名
- 『ジプシー・ホワイト』
花色は白。一重咲きの品種。半八重咲きと説明されていることもある。 - 『ジプシー・ピンク』
花色はピンク。八重咲きの品種。 - 『ジプシー・ディープローズ』
花色は、ジプシー・ピンクに少し紫を混ぜたようなピンク。一重咲きの品種。
宿根カスミソウ(パニクラータ種とも呼ばれる)
- 『ブリストル・フェアリー』
パニクラータ種の中で最も有名。八重咲きの品種。 - 『フェスティバルシリーズ』
草丈が30~40cmほどの低い品種。フェスティバル・スノーが主流。 - 『レッド・シー』
花色はピンク。八重咲きの品種。パニクラータ種の中でピンクは珍しい。
他にも青色や紫色のカスミソウを見かけることがありますが、色水を吸わせて人工的に作り出したものです。
カスミソウの花言葉
- 「清らかな心」
- 「純潔」
- 「無邪気」
- 「永遠の愛」
- 「無垢の愛」
- 「幸福」
- 「親切」
- 「感謝」
- 「夢見心地」
カスミソウの可憐な見た目通りの花言葉が多いです。
ピンクのカスミソウは、「切なる願い」「感激」という花言葉を持ちます。先ほどご紹介した、ジプシー・ピンク、ジプシー・ディープローズ、レッド・シーが当てはまると思います。
薔薇、チューリップ、ひまわりなどと組み合わせて愛や一途さを表したり、母の日にカーネーションと一緒に感謝の気持ち表したりすることもできます。同じく清楚な印象を持つコスモスと合わせるのもおすすめのようです。
どんな花とも合うカスミソウならではの使い方です。
まとめ
カスミソウはとても有名な花ですが、種類があるとは考えたことがありませんでした。
お花屋さんで買うイメージが強かったので、自分で栽培することもできるというところが意外でした。どうしても他の花と組み合わせることを考えてしまいますが、白とピンクのカスミソウだけの花束も清楚で素敵だと思います。
カスミソウが似合うと言われる女性になることができたら嬉しいですね。