優しく凛と咲くカンパニュラの花はまるで教会の鐘のようです。
管理がとても簡単で花壇や鉢植え、切り花など多くの楽しみ方が出来るので、初めての方にオススメです。
カンパニュラの基本情報
- 科・属名:キキョウ科・ホタルブクロ属
- 学名:Campanula spp.
- 和名・別名:風鈴草・釣鐘草、ベルフラワー
- 英名:Bellflower
- 原産地:西アジアから地中海沿岸
- 開花時期:5月~7月
- 花色:白,ピンク,紫
- 誕生花:5月15日
カンパニュラの名前の由来や特徴
紫、白、ピンクの花をたくさん咲かせる様子は心が和む雰囲気を演出します。
ヨーロッパからアジアまでとてもたくさんの種類があります。鉢植えに向くコンパクトな品種から切り花に向く1メートル以上にもなる品種、下を向いて釣り鐘のように咲く品種、上向きに咲くリンドウ咲きの品種など様々な種類があるため、色んな楽しみ方が出来る花です。
梅雨時に咲く品種が多く、初心者でも育てやすい花です。
ちなみに、カンパニュラという名前は、明治時代のラテン語の『campana(小さな鐘)』を語源とし、釣鐘のように下向きに丸く咲く花の形に由来します。
カンパニュラの種類
メディウム
ヨーロッパの各地で多く見かけるカンパニュラで代表的な種類です。茎が真っすぐ伸びて1メートル前後の高さまで生育する為、切り花品種として改良されてきました。畝のように少し高くした場所で植え込むと良いでしょう。
ホタルブクロ
中国からシベリアに自生している種類です。野性的な品種で梅雨時期になると傘をさして咲いているかのような姿が見ることができます。花は少し長めの釣り鐘型で下向きに咲きます。
グロメラータ
和名は八代草と呼ばれ、リンドウ咲きカンパニュラとも呼ばれます。リンドウによく似た上を向いて咲き、コンパクトに生育することから、花壇や鉢植えとして楽しめます。
カンパニュラの花言葉
- 感謝
- 誠実
- 節操
カンパニュラの花言葉の『感謝』はギリシャ神話に由来しています。
カンパニュールという精霊がオリンポスにある黄金のリンゴを守る仕事をしていました。ある日、リンゴを盗もうと侵入してきた兵士がいたため、鈴を鳴らして助けを求めますが、兵士に命を奪われてしまいます。
それを知った花の女神フローラは悲しみに暮れ、その想いを鐘の形をした花に変えたそうです。お世話になった方へ『感謝』の想いを伝える際には、このストーリーを参考にカンパニュラの花を贈られてはいかがでしょうか。
まとめ
カンパニュラは日本人好みの花色でどこか控えめな性格を思わせるような咲き方をします。
品種改良も進み、初めての方でも管理し易くなったため、鉢植えや花壇、切り花など多くの楽しみ方が可能となりました。感謝の想いを伝える際に、是非手に取っていただきたい素晴らしい花です。