ナデシコ(ダイアンサス)は漢字で「撫子」と書き、秋の七草の1つです。
日本だけでなく、世界中で広く知られていて、種類は300ほどあります。可憐な花を咲かせる上に丈夫で育てやすいため、花壇や鉢植えで栽培を楽しめる人気のお花です。
さらにナデシコの花言葉は素敵なものが多く、大切な方へのフラワーギフトにもぴったりです。ナデシコの色別花言葉をご紹介します。
ナデシコ(ダイアンサス)の基本情報
- 科・属:ナデシコ科・ナデシコ属(ダイアンサス属)
- 学名:Dianthus
- 和名・別名:撫子(ナデシコ)、河原撫子(カワラナデシコ)
- 英名:Dianthus superbus
- 原産地:ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、南アフリカ
- 開花時期:4~10月
- 花色:赤、ピンク、白、黄、黒など
- 誕生花:5月29日、6月7日、7月14日、7月15日、7月22日、7月25日、7月28日、7月30日、8月20日、9月4日、9月11日、10月25日、11月10日
ナデシコ(ダイアンサス)のお花とは?
ナデシコという名前が日本的な名前のため、日本固有のお花だと思われる方が多いのではないでしょうか。実は原産国は日本だけでなく、中国や北米、ヨーロッパ、南アフリカなど広範囲に及びます。
開花時期は4~11月です。ナデシコは上に向いて咲き、花びらの縁にはピンキング鋏で切り取ったかのようにギザギザしているのが典型的なナデシコの特徴です。
ナデシコはナデシコ科ナデシコ属のお花で、和名は撫子、学名はDianthus(ダイアンサス)です。カーネーションも同じダイアンサス属で、18世紀に誕生したと言われています。
ダイアンサスとカーネーションには類似性はありますが、カーネーションと区別してカーネーション以外のダイアンサス属を「ダイアンサス」と呼びます。このダイアンサスという名前はギリシャ語が由来となっています。
つまりdios (神聖な)とanthos(花)を1つにしてdianthus(神の花)となったそうです。大変格式のある名前がつけられたのですね。
日本には平安時代に伝来し「万葉集」に詠われ、「枕草子」にも書かれています。四季咲きだったため「常夏(とこなつ)」とも言われていました。
ナデシコは江戸時代の園芸ブームにより様々な交配や品種改良が行われるなど、アサガオや菊と並ぶ人気の草花でした。
ナデシコ(ダイアンサス)の種類
ナデシコには多くの種類があります。その中のほんの1部ですがご紹介しましょう。
「カワラナデシコ」(D.superbus L.var.longicalycinus(Maxim.)Wiliams)
日本の固有種です。別名ヤマトナデシコで、夏~秋に咲くため「常夏」(とこなつ)とも呼ばれました。
「シナノナデシコ」(D.shinanensis(Yatabe)Makino)
日本固有種、漢字で信濃撫子と書き別名ミヤマナデシコ、本州中央部主に山間部の河原などに紅色がかった紫色の花を咲かせます。
「アメリカナデシコ(亜米利加撫子)」(Dianthus barbatus)
欧州に自生、別名ヒゲナデシコ(髭撫子)、ビジョナデシコ(美女撫子)、茎先端に10輪程度の小花が咲きます。30~60cmの草丈と苞の先が髭状に伸びているのが特徴です。
「セキチク」(D.chinenis)
東アジアが原産で、背丈15~30cmです。英語名China pink、切り花・花壇・鉢植えなど多様な用途があります。
「テルスター」(Dianthus hy.)
セキチクとナデシコの交配種です。四季咲き性で頑健、コンパクトです。花色に富み、耐寒性耐暑性があります。
ナデシコはバラエティーに富むお花です。お気に入りの色や形を見つけて観賞や栽培を楽しみましょう。ナデシコは素敵な花言葉をいくつも持っていますのでご紹介しますね。
ナデシコ(ダイアンサス)の花言葉
ナデシコは優雅さと可愛らしさを兼ね備えたお花です。また「愛」にまつわる花言葉が複数あるため、結婚式で和装の花嫁が髪飾りにしたり、洋装の花嫁がウェディングブーケの花材に取り入れたりしています。
ナデシコにはどのような花言葉があるのかみていきましょう。
ナデシコ全体の花言葉
- 「純愛」
- 「無邪気」
- 「深い愛情」
- 「大胆」
です。似通った言葉もあれば「大胆」のようにインパクトのある花言葉があります。初恋の方にも、奥様への結婚記念日にも贈れるお花です。
白
白いナデシコの花言葉は
- 「器用」
- 「才能」
です。ご自分の才能を生かして何かに努力している方へのお誕生日祝いや受賞祝いに選んでみてはいかがでしょうか。
またナデシコの色をミックスにして白いナデシコをプラスすると全体にまとまりがとれ、更に花言葉にこだわらず幅広いシーンで贈れます。
ピンク
ピンクのナデシコの花言葉は「純粋な愛」です。ピンクは多くの方に好まれる色で、花言葉も良いイメージの言葉が多く与えられています。ナデシコのピンクは男性からも女性からも贈れるお花です。
鉢植えにラッピングを施して、大切な方のお誕生日や父の日などに贈ってみてはいかがでしょうか。
赤
ナデシコの赤には「純粋で燃えるような愛」という花言葉があります。大切な方への愛を伝えたいとき、赤いナデシコのフラワーギフトで上品に伝えてみてはいかがでしょうか。
赤いお花が大好きなお母さんへの母の日のギフトや還暦のお祝いにもおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?ナデシコ(ダイアンサス)の花言葉を色別にお伝えしました。日本だけでなく海外で良く知られた人気のお花だったのですね。
お花の中には時々ネガティブな言葉を持つものがありますが、ナデシコについては素敵なものが多かったのではないでしょうか。
小ぶりな花が寄り添って咲くナデシコは、植木鉢に入ったものをラッピングしてもらうと、コンパクトになりますのでサプライズギフトにも向いています。
大切な方へのフラワーギフトに選んだりナデシコの栽培を楽しんだりしてみてはいかがでしょうか。