マリーゴールドはフリルをたっぷり寄せたドレスのように可愛らしいお花です。毎年5月半ば~10月半ばまで長期間花が咲き、花壇に植えたり植木鉢で飾ったりして楽しめます。
今回はとても明るい色、黄色やオレンジ色のマリーゴールドが持つ色別花言葉をご紹介しますね。
マリーゴールドの基本情報
- 科・属:キク科・マンジュギク属(タゲテス属)
- 学名:Tagetes
- 和名・別名:孔雀草、万寿菊、千寿菊
- 英名:marigold
- 原産地:メキシコ、中央アメリカ
- 開花時期 :4月~12月
- 花色:黄、オレンジ、白、赤など
- 誕生花:1月12日、2月8日、2月9日、2月13日、3月26日、4月22日、5月5日、6月2日、6月5日、7月18日、8月3日、8月20日、8月24日、9月2日、9月14日、9月15日、10月16日、10月27日、11月7日
マリーゴールドとは?
マリーゴールドはキク科タゲテス属の1年草または多年草で、万寿菊(マンジュギク)という別名があります。英語名はmarigoldです。
名前の由来は聖母マリアの祭日に咲いていたことから「聖母マリアの黄金の花」という意味でmarigoldと呼ばれるようになったということです。原産地はメキシコです。
花冠は
- 花弁が丸まって筒のような「筒状花」
- 舌のような形をした「舌状花」
が集合したキク科独特の構造となっています。
- 大輪で切り花にも向くアフリカンマリーゴールド(学名Tagetes erecta)
- 背丈が低く枝分かれするフレンチマリーゴールド(学名Tagetes patula)
があります。名前にアフリカンやフレンチが付いていますが、原産地はいずれもメキシコです。その他
- メキシカンマリーゴールド
- レモンマリーゴールド
などの種類があります。マリーゴールドが胡瓜やナス畑の畝(うね)に共に植えられているのを見たことがあるかも知れません。
マリーゴールドを野菜の側に植えると、独特な匂いがアブラムシやコナジラミなどの防虫や駆除効果が期待できると考えられています。大根のような根菜やナス、キュウリなどと共に植えると効果的だと言います。
このような効果が期待できるお花や植物をコンパニオンプランツと言います。科学的に立証されたわけではありませんが、もし機会があれば試してみてはいかがでしょうか。
実はマリーゴールドと区別すべきお花があります。「ポットマリーゴールド」で、こちらは「ハーブ」です。観賞用のマリーゴールドとは区別しなくてはなりません。
ポットマリーゴールドの学名は「Calendula oficinalis」、和名は「金盞花(きんせんか)」です。「ポットマリーゴールド」は「マリーゴールド」とは違うお花です。
お店にハーブの「ポットマリーゴールド」(Calendula)を買いに行って、観賞用のマリーゴールドを購入して口にすることがないように気を付けましょう。
マリーゴールドの花言葉
マリーゴールドはぱっと目を引くビビッドな色をしています。しかしこの色ゆえに花言葉の中には1部ネガティブな言葉が含まれています。
花言葉はヨーロッパで発祥したと言われ、歴史や宗教上の影響でつけられた花言葉は珍しくありません。マリーゴールドの花言葉は、その花色が関係しています。花言葉をみていきましょう。
マリーゴールド全体の花言葉
マリーゴールド全体の花言葉は
- 「健康」
- 「変わらぬ愛」
- 「友情」
- 「嫉妬」
- 「絶望」
などバラエティーに富んでいます。相反する印象の言葉が混在しています。なぜこのようにネガティブな花言葉があるのでしょうか。
古代ヨーロッパでは、黄色は
- 「豊かさ」
- 「太陽の光」
を意味するものだったと言います。時代が進み中世になると
- 「黄金」
- 「栄光」
のシンボルとなりました。
さらにキリストを裏切ったユダの服装が黄色で描かれたことから
- 「裏切り」
- 「卑劣さ」
を意味する色として扱われるようになったと考えられています。色別のマリーゴールドの花言葉をみていきましょう。
黄色
黄色のマリーゴールドには
- 「健康」
- 「可憐な愛情」
という花言葉があります。お子様からお父様へ「父の日」の贈り物として贈ったり、遠くに住むご親族の長寿を祝うのに似合っています。
マリーゴールド全体の花言葉でお伝えしたように、遠い異国で生まれたいくつかのネガティブな花言葉はあります。しかし日本ではとても親しまれているお花です。
メッセージカードを添えるなどして贈る気持ちをきちんと表現した上で、黄色のマリーゴールドをフラワーギフトとして贈ってみてはいかがでしょうか。
オレンジ
オレンジ色のマリーゴールドには
- 「真心」
- 「予言」
という花言葉があります。大切なパートナーや親友にまごころを伝えたい時に贈ってみてはいかがでしょうか。言葉で直接、あるいはメッセージカードで贈る気持ちを伝えるのがおすすめです。
赤と黄色からできているオレンジ色は、見ているとエネルギーが沸き元気になれる色です。マリーゴールドの花言葉の中からポジティブで素敵なものをピックアップしてフラワーギフトにしてみてはいかがでしょうか。
マリーゴールド西洋の花言葉
西洋では花言葉を、Flower meaningやFlower languageと言います。日本の花言葉よりも、より説明的で具体的です。マリーゴールドのFlower meaningをみていきましょう。
- The beauty of the sun(太陽の美しさ)
- Sacred offerings(神々への神聖な供え物)
- Winning affection(愛情を勝ち取る)
- Desire for wealth(富への欲求)
- Despair and grief over the loss of love(失恋の絶望と悲しみ)
- Remembering death(死の記憶)
一見ネガティブな印象の言葉もありますが、花言葉が人生の様々な面を表しているからではないでしょうか。
とても黄色やオレンジ色のお花が好きな家族や、気分をアップして欲しい親友にはマリーゴールドの可愛らしい鉢植えなどを贈ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?マリーゴールドの花言葉をご紹介しました。可愛らしい花、虫除け効果が期待できる花として親しまれていますが、西洋ではネガティブな花言葉もあり、恋人に贈るのは難しいかもしれませんね。
しかしマリーゴールドは黄色やオレンジの他にも赤や白などもあり、花壇にデザインして植えると統一の美があります。
花言葉を尊重しながらも、マリーゴールドを身近に飾って、可愛らしい姿やビタミンカラーを楽しんでみてはいかがでしょうか。きっと毎日の気分をアップさせてくれるに違いありません。