ロベリアは春から夏にかけて、蝶々のような可愛らしい小花を一面に咲かせるので、グランドカバーとしてもぴったりです。
日本での名前の由来はとてもユニークで面白い上に、花言葉は愛らしいものが多いんですよ。
でも、海外での花言葉はプレゼントには相応しくないものがつけられているんです!一体それはどんな言葉なのでしょう?
今回は、ロベリアの色別花言葉と、花の名前の由来などをご紹介します。
ロベリアの基本情報
- 科・属:キキョウ科ミゾカクシ属
- 学名:Lobelia erinus
- 和名・別名:瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)、瑠璃蝶々(ルリチョウチョウ)
- 英名:Edging Lobelia(エッジングロベリア)
- 原産地:南アフリカ
- 開花時期:5月~6月(夏越しすると9~11月下旬)
- 花色:青、紫(赤紫、青紫)、白、ピンクなど
- 誕生花:3月14日、4月14日、4月23日、5月17日、5月24日、7月5日、10月30日
ロベリアとは?花の特徴を解説
ロベリアの草丈は10cm~25cmほどと低く、まるでドームのようにこんもりと丸く花を咲かせます。
小さな蝶が舞い踊るように咲く姿はとても可愛らしく、春から夏にかけて、寄せ植えや花壇などを賑やかに彩ってくれますよ。
南アフリカ原産の多年草で、暑さにも寒さにも弱いために、温帯地方では秋まき一年草として扱われています。
しかし、上手に夏越しする事が出来れば、9~11月下旬まで、またきれいな花を咲かせてくれます。
ロベリアの名前の由来は?英名と和名をご紹介!
ロベリアの和名は「瑠璃溝隠(るりみぞかくし)」と呼ばれています。この名前は、ロベリアの花(瑠璃色の花)がまるで溝を隠すかのように、群がって咲くことに由来しています。
その他、
- 瑠璃蝶草(るりちょうそう)
- 瑠璃蝶々(るりちょうちょう)
という和名もつけられていて、これは言葉の通り、ロベリアの花が蝶々のように見えることから由来しています。
海外での名前は花の学名に由来しています。
ロベリアの学名は「Lobelia erinus(ロベリア・エリヌス)」というのですが、これはベルギーの植物学者「マティアス・デ・ロベル(Matthias de l’Obel )の名前に由来します。
ロベリアの花言葉は日本と海外とでは全然違う!
ロベリアの花全般の花言葉は日本と海外ではかなり違います。
- 日本:いつも愛らしい、人目につく、謙虚、貞淑
- 海外:悪意、嫌悪、傲慢、敵意
このように見てみると、プレゼントとして利用するのに日本では相応しい花ともいえますよね。それぞれ詳しく解説します。
「いつも愛らしい」「人目につく」
まるくこんもり生い茂るように咲くロベリアが花壇に植えられていると、かわいくて人目につくということに由来しています。
「謙虚」「貞淑」
ロベリアの花の草丈は10cmほどと低く、中には地面を這うように咲く種類もあります。このことから、低い位置で謙虚に咲くということに由来しているのです。
また、ロベリアの花は花壇で縁取りに使われることが多いことから、「Edging Lobelia(縁取りロベリア)」と呼ばれています。
メインとして際立つ花ではないけれど、メインを引き立てる役割を担っているので、その様子が奥ゆかしく貞淑に見えることから由来しています。
では、なぜ海外の花言葉では悪い意味のものが多いのでしょうか?
ロベリアの根には薬にも毒にもなる「アルカノイド」という成分が含まれています。間違えて食べてしまうと
- 嘔吐
- 下痢
- 発汗
- 痙攣
などが起こる可能性も高く、非常に危険です。そんなことから警戒の意味も込めて、海外ではネガティブな花言葉がつけられているのかもしれませんね。
ロベリアの色別花言葉
ロベリアはよく見かけるブルーや紫の他にも、白や赤なども見ることが出来ます。
このうち、
- 青・・・「謙虚の美徳(和)」「rebuff(拒絶/英)」
- 白・・・「奥ゆかしい態度(和)」「dislike(嫌い/英)」
となっています。こうやって見てもやっぱり海外の花言葉はネガティブなものが多いですね。
またアメリカでは赤いロベリアが多く、Lobelia cardinalis (ロベリア・カーディナリス)という学名を持っており、ロベリア・エリヌスとは品種も花言葉も異なります。
赤いロベリアは、イギリスでスカーレットロベリアとも呼ばれていて、海外で「ロベリア」といったら、こちらの品種を指すことが多いようです。
当然花言葉もこの赤い花を指しているので、毒のイメージが強いのでしょうね。
まとめ
ロベリアは見た目が小さくてとても可愛らしい花ですが、実は日本と海外ではかなり違いがあることがわかりました。それはロベリアの根っこに毒があることに由来しているのですね。
それでも日本では素敵な花言葉が多いので、寄せ植えなどにして贈ってみてはいかがでしょうか。