勿忘草(ワスレナグサ)の花は小さく可憐な印象が可愛いらしいですね。その花の名前にはユニークな由来があるんですよ。
実は勿忘草(ワスレナグサ)の有名な花言葉の裏には、遙か昔、恋人同士の切ない伝説が関わっているんです。
今回は、勿忘草(ワスレナグサ)の色別花言葉と、花言葉の由来になる切ない伝説についてもご紹介します。
勿忘草(ワスレナグサ)の基本情報
- 科・属:ムラサキ科ワスレナグサ属
- 学名:Myosotis(ミオソティス)
- 和名・別名:勿忘草(ワスレナグサ)
- 英名:forget me not
- 原産地:ヨーロッパ
- 開花時期:3月~5月
- 花色:青、紫、白、ピンク、黄色など
- 誕生花:2月7日、2月29日、3月14日、4月11日、4月23日、5月17日、5月24日、7月5日、10月30日
勿忘草(ワスレナグサ)とは?花の特徴を解説
勿忘草(ワスレナグサ)の花は寒さに強く、もともとヨーロッパに自生していた花でした。次第に色々な地方に広まっていき、薬としても利用されてきました。
こぼれ種でどんどん増えていくほど強い花で、日本では明治時代にヨーロッパ産のノハラワスレナグサが輸入されて、今に至ります。
その花は1cmほどの小さなもので、5枚の花弁が広がった可憐な姿が、ガーデニング好きさんにも人気のある花です。
春先に青や紫、ピンクなどの花を咲かせますが、夏の暑さには弱いために、日本では一年草として扱われています。
勿忘草(ワスレナグサ)の名前の由来は?和名と英名をご紹介!
勿忘草(ワスレナグサ)の「勿忘草」という名前は、後述するワスレナグサの花言葉にそのまま由来します。
また、勿忘草(ワスレナグサ)の学名は「Myosotis(ミオソティス)」というのですが、これはギリシャ語でハツカネズミを意味する「mys」と耳を意味する「ous」が語源とされています。
勿忘草(ワスレナグサ)の葉の形が、ハツカネズミの耳に見えることからこのようにつけられたのですね。
勿忘草(ワスレナグサ)の花を見る機会があったらその葉を良く眺めてみて、ネズミの耳に似ているかどうか確認してみるのも楽しそうですね。
勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉は切なくて情熱的なものが多い!
勿忘草(ワスレナグサ)の花全般の花言葉は、日本と海外で別につけられています。
- 日本:「私を忘れないで」「真実の愛」「真実の友情」
- 海外:「真実の愛」「思い出」
勿忘草(ワスレナグサ)は、昔からヨーロッパで「友情」や「誠実な気持ちを」表わす花として親しまれてきました。このことから、真実の友情という花言葉がつけられたのですね。
それでは、勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉で有名な「私を忘れないで」にまつわる伝説をご紹介します。
花言葉「私を忘れないで」にまつわる恋人同士の切ない伝説
昔、あるところにルドルフという騎士と恋人のベルタという女性がいました。あるとき、ドナウ川の湖畔を二人で散歩していたときに、偶然彼女の好きそうな小さな花が咲いていました。
彼氏であるルドルフはその花を摘んで、大好きな彼女にプレゼントしてあげようと考えたのです。そこで、岸辺に下りていったところ、誤って川の流れに飲まれて流されてしまいました!
結果としてルドルフは亡くなってしまうのですが、最後の力を振り絞り彼女に摘んだ花を投げながら「私を忘れないで!」と叫んだのです。
この伝説が、そのまま勿忘草(ワスレナグサ)の花言葉になったのです。
その後、残された彼女は一生その花を肌身離さず身につけていたというところから、「真実の愛」という花言葉が生まれたのだそう。
この伝説の中の、「彼との思い出を忘れないために、一生涯花を身につけ続けた」という部分が、「思い出」という花言葉の由来にもなっています。
勿忘草(ワスレナグサ)の色別花言葉
勿忘草(ワスレナグサ)には青やピンク、白などの色があります。それぞれの色別花言葉をご紹介します。
青:「真実の愛」
これは先にお伝えした、恋人同士の切ない伝説に由来します。さわやかできれいな色合いは、誠実な気持ちを伝えるのにぴったりですね。
ピンク:「真実の友情」
ヨーロッパで勿忘草(ワスレナグサ)の花は、友情や誠実さを現す花の象徴とされています。ピンクの優しい色合いも、友情を深めるのに最適ですね。ぜひ、大切な友達に贈ってみてください。
白:「私を忘れないで」
勿忘草(ワスレナグサ)の花といったら、ブルー系統をイメージすることが多いと思ったのですが、実は勿忘草(ワスレナグサ)の白い花に、有名な花言葉がつけられていたのですね。
淡く純粋なイメージのある白だからこそ「私を忘れないで」という切実な言葉の意味が、さらに深まりますね。
まとめ
いかがでしたか?
勿忘草(ワスレナグサ)の有名な花言葉「私を忘れないで」という言葉が、実は恋人同士の切ない伝説が由来しているということには驚きましたね。
大切な友達に贈るのはもちろん、愛する人に贈る花としてもとても相応しい勿忘草(ワスレナグサ)、ぜひ活用してみてください。