ダリアは、日本でもポピュラーな花です。
色とりどりの花は私たちの目を楽しませてくれます。ダリアの花が咲く様子はとても華やかで、その芸術的な姿は思わず見惚れてしまうほど美しいです。好きな花として挙げる方も多いのではないでしょうか。
私たちの周りを彩ってくれるダリアについてご紹介します。
ダリアの基本情報
- 科・属名:キク科ダリア属
- 学名: Dahlia
- 和名・別名:天竺牡丹
- 英名:Dahlia
- 原産地:メキシコ
- 開花時期:7月~10月
- 花色:白、ピンク、赤、黄、オレンジ、紫、複数色
- 誕生花:5月5日/6月…2日、5日/7月…12日、27日、28日、29日/8月…13日、17日/9月…2日、3日、7日、10日、15日、21日、23日、24日/10月…18日、19日、22日
ダリアの名前の由来、特徴、種類
ダリアはメキシコ原産の花です。メキシコの国花として指定されています。スウェーデンの植物学者であるアンデシュ・ダールが名前の由来です。ヨーロッパでは、スペインにあるマドリード王立植物園が最初です。日本には、1842年にオランダから伝わりました。
和名は「天竺牡丹(テンジクボタン)」と言います。花の形が牡丹に似ていることからきています。天竺というのは、インドを経由して伝わったため、当時は外国からもたらされた見慣れないものには天竺という名前つけていたためといった理由があるようです。
ダリアは、夏から秋にかけて咲きますが、暑さ自体には強くなく、真夏は向かないようです。品種改良が多くされてきたため、同じ種類の花とは思えないほどたくさんの種類が存在します。草丈、花の大きさ、咲き方で細かく分かれます。
- 〈草丈〉極高性、高性、中高性、中性、中矮性、矮性
- 〈花の大きさ〉超巨大輪、巨大輪、大輪、中輪、小輪、極小輪
- 〈咲き方〉
シングル咲き…一重咲き。一般的な咲き方。オーキッド咲き…一重咲き。花びらが内側に丸まっている。
コラレット咲き…一重咲き。大きな花びらの内側に小さな花びらがついている。
アネモネ咲き…花びらが平たい。中心部が発達する。
ピオニー咲き…半八重咲き。花びらが2~5重。
ボール咲き…八重咲き。全体がボールのように咲く。
ポンポン咲き…八重咲き。小輪のボール咲きの呼び方。
デコラティブ咲き…八重咲き。花びらが平たい。
カクタス咲き…八重咲き。花びらが細い筒状に丸まっている。
ウォーターリリー…睡蓮に似ている。
フリルド…花びらの先がレース状。
種類が多すぎて、最初は見極めが大変かもしれません。花色も豊富ですが、青と緑はありません。ダリアの中でも、「皇帝ダリア」という品種が有名なようです。草丈が最大級で、皇帝という名の通りの存在感があります。ピンクの花を咲かせます。
ダリアの花言葉
ダリアの花言葉は、
- 「華麗」
- 「優雅」
- 「気品」
- 「栄華」
- 「感謝」
- 「威厳」
- 「移り気」
- 「不安定」
などです。ダリアの姿そのままを表した花言葉が多い印象です。
「不安定」というのは、フランス革命後にダリアが流行したことに由来しています。「移り気」は、皇帝ナポレオンの皇后・ジョセフィーヌのエピソードが由来になっています。ジョセフィーヌは、ダリアがとても好きでしたが、独り占めしていました。しかし、ある女性がジョセフィーヌの庭からダリアを盗み、自分の庭で咲かせました。それがきっかけで、ジョセフィーヌはダリアに対する興味をなくしてしまったのです。
また、ダリアには色別でも花言葉があります。
- 白…「感謝」「豊かな愛情」
- 赤…「栄華」「華麗」
- 黄…「優美」「栄華」
さらに、先ほどご紹介した皇帝ダリアには、「乙女の真心」という花言葉があります。
まとめ
ダリアというと、シンプルな一重咲きか、鞠のような丸い形が思い浮かびます。でも、こんなにたくさんの種類があるとは思いませんでした。特に、数メートルの高さにまで成長するダリアがあることに驚きました。
和装のときにつける髪飾りに、ダリアの花に似ているものがあることを思い出しました。菊だと思っていましたが、実はダリアだったのかもしれません。