ルピナスの花は、藤の花を逆さにしたような形をしています。このことが花の別名の由来となっているんですよ。
5~6月の短い期間に、比較的背の高い花を咲かせるルピナスは、優しい花言葉とは裏腹に意外と激しい意味を持つ花言葉もあるんです。
今回は、ルピナスの色別花言葉と共に名前の由来もご紹介していきます。
ルピナスの基本情報
- 科・属:マメ科ルピナス属
- 学名:Lupinus
- 和名・別名:昇り藤(ノボリフジ)、立ち藤(タチフジ)、葉団扇豆 (ハウチワマメ)
- 英名: Lupine
- 原産地:南北アメリカ、地中海沿岸
- 開花時期:5月~6月(出回り時期4~6月)
- 花色:青、紫、赤、オレンジ、ピンク、白、黄など
- 誕生花:3月10日、3月17日、5月31日、11月2日
ルピナスとは?花の特徴を解説
ルピナスの花は草丈50cm~1m以上にもなる大型の花です。5月になると、蝶のような形の花を長い花穂にたくさん咲かせます。
北や南アメリカから地中海沿岸にかけて、実に200種類以上もの品種が存在しているといわれ、ルピナスの花色は赤やピンク、黄色や紫など実に多種多様です。
比較的涼しい気候を好むので、夏場に蒸し暑くなる日本では主に1年草として扱われています。ルピナスはマメ科の植物なので、その種子は塩ゆでにして食べられることもあります。
特に黄花ルピナスの種子は、ビールのおつまみとして好まれており、大豆アレルギーの代用品としても利用されているほどなんですよ。
ルピナスの名前の由来は?英名と和名をご紹介!
ルピナスの学名である「Lupinus」は、ラテン語で狼という意味の「lupus(ループス)」が語源となっています。ルピナスの花は、草丈も大きいので、土壌から肥料を大量に吸い上げる性質があります。
このように旺盛な姿が、荒れ地であってもたくましく育っていく花という意味で、狼との語源が由来しているんですね。
また和名の
- 「昇り藤」
- 「立ち藤」
は、藤の花を逆さにしたような形から由来しています。その他、葉団扇豆という和名の由来は、ルピナスの葉が手のひらを広げたような形(団扇)に例えられたことからつけられました。
ルピナスの花言葉は優しげなイメージ!逆に激しいものも!
ルピナス全般の花言葉は
- 「想像力」
- 「いつも幸せ」
- 「あなたは私の安らぎ」
- 「貪欲」
です。ルピナスの種子は食用で、これを食べると明るく、想像力豊かになるといわれていたことから
- 「いつも幸せ」
- 「あなたは私の安らぎ」
などという花言葉がつけられました。また、上でも紹介しましたが、黄花(白花)ルピナス豆(ビーンズ)ともいわれていて、地中海沿岸ではビールのおつまみとして定番なんですよ。
また、優しげな花言葉とは逆に、「貪欲」という花言葉がつけられていることは、非常に興味深いですよね。
これはルピナスの花が肥料を非常に好み、旺盛に吸い上げてしまうことから「貪欲」との花言葉がつけられたんです。
それではルピナスの色別花言葉をご紹介します。
白いルピナス:いつも幸せ、母性愛
これはルピナス全般の花言葉と同じく、
- 種子を食べると幸せな気分になれる
- 荒れ地でもたくましく育つ
という点が、母性に通じるところがあるということでつけられました。
青いルピナス:母性愛
アメリカのテキサス州の固有種であり、州花にもなっている青いルピナス(絨毯を敷いた様に地面を覆うことからブルーボンネット)も白いルピナスと同じ、母性愛という花言葉がつけられています。
ローズ色のルピナス:珍奇(ちんき)
ピンクを濃くしたようなローズ色はとてもきれいで、高貴なイメージがありますよね。それなのになぜ、「珍奇」などという花言葉がつけられているのでしょうか。
ルピナスの花色には青や紫、白などが多いことから、赤系の色合いはとても珍しいのです。このことから珍しい=珍奇という花言葉がつけられたとのことです。
黄色のルピナス:多くの仲間
ルピナスの花は細長い茎にたくさんの花穂をつけて、密集して咲いていることから多くの仲間を連想させます。このことからつけられた花言葉といえるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?ルピナスの花言葉と面白い名前の由来についてご紹介しました。
ルピナスの花は実にカラフルで、花壇に植えるとまるでイングリッシュガーデンのようにとても映えます。
花言葉も幸せになれそうなものが多いので、プレゼントの花としても喜ばれそうですね。ぜひ活用してみてください。