春先になると、黄色や白などの肉厚の花を咲かせるフリージア。その甘いフルーティな香りを吸い込むだけで心癒されますよね。
フリージアは黄色の花のイメージがありますが、実は赤やピンク、紫まで、色々な色があってそれぞれに花言葉がつけられているのです。
今回は、フリージアの色別花言葉と、花の由来にまつわる心温まる友情物語などをご紹介します。
フリージアの基本情報
- 科・属:アヤメ科フリージア属
- 学名:Freesia refracta
- 和名・別名:菖蒲水仙(アヤメスイセン、ショウブスイセン)香雪蘭(コウセツラン)浅黄水仙(アサギスイセン)
- 英名: Freesia
- 原産地:南アフリカ
- 開花時期:3月~4月(出回り時期12~6月)
- 花色:黄、白、赤、オレンジ、青、紫、ピンクなど
- 誕生花:1月10日、1月24日、2月2日(白)、2月11日、2月13日(紫)、2月14日(黄)、2月22日(赤)、3月13日(白)、8月20日、12月17日
フリージアとは?花の特徴を解説
フリージアは、早春に花を咲かせる球根植物です。肉厚で丸みのある花を咲かせるのが特徴で、草丈は20~50cmにもなります。
今は一年中切り花が売られていて、甘いフルーティな香りがかぐわしくて魅力的な花ですよね。
特に黄色や白の花はキンモクセイのような甘く強い香りがあり、赤や紫の花には果物のような甘酸っぱい香りがあります。
南アフリカケープ地方原産で、その原種は黄色や白などが一般的です。しかしその後にオランダで品種改良されて、赤やピンク、紫など色鮮やかでカラフルな色が誕生しました。
フリージアは寒さが苦手な花のため、日本では暖かな気候の八丈島で栽培されています。
フリージアの名前の由来は?英名と和名とでご紹介!
フリージアの英名の由来には、心温まる友情物語が関係しています。
19世紀頃の南アフリカ、デンマークの植物学者エクロンは、植物採取の途中で可憐なフリージアの花を見つけました。フリージアは英語「Freesia」と書きます。
この名前をつけた由来は、普段から親しかったエクロンの古くからの友人で、ドイツの医師フリーゼ(Freese)の名前に敬意を込めて「フリージア(Freesia)」とつけたとのことです。
フリージアの和名は、
- 菖蒲水仙(アヤメスイセン、ショウブスイセン)
- 香雪蘭(コウセツラン)
- 浅黄水仙(アサギスイセン)
と3つつけられています。
菖蒲水仙は、アヤメと水仙両方に似ていることからつけられ、香雪蘭はフリージアの香りが蘭に似ていることからつけられました。
また、浅黄水仙は水仙のように見える花弁の形状から、この名がつけられたといわれています。
フリージアの花言葉!香りと同じく清らかなイメージ!
ここからはフリージアの日本と海外での花言葉、色別花言葉を順にご紹介していきます。
フリージアの花の全般の花言葉(日本・海外)
日本での花言葉は、
- 純潔
- 純白
- 感謝
- 親愛の情
- 期待
- 清い香り
です。海外では
- innocent(純潔)
- friendship(友情)
- rust(信頼)
です。どちらも似たような花言葉ですね。純潔や純白、清い香りという花言葉は、フリージアが甘く清らかな香りがするところから、純潔無垢なイメージからつけられています。
また、フリージアは球根植物で、春先になると冬の間じっと土の中で成長をしていた花芽がにょきっと顔を出します。
これを見て、この先素敵な花が咲く「期待」が持てることから、期待という花言葉がつけられたのでしょう。
感謝や親愛の情という花言葉は、フリージアの英名がつけられた心温まる友情物語に由来しています。
フリージアの色別花言葉
フリージアの花色は黄色や白といった一般的なものから、ピンクや赤などの少し明るめの色、紫や青などのシックな色まで揃っています。それでは、それぞれの花色による花言葉をご紹介します。
黄色のフリージア:無邪気
黄色は見ているだけでも明るい気分になるので、とても元気を貰えますよね。無邪気な人はくったくがなくて、周りの人を明るい気分にさせてくれます。
このような共通項から、黄色のフリージアは「無邪気」という花言葉がつけられているのでしょう。ちょっと落ち込んだ友人などに元気をあげるためにプレゼントしても素敵ですよね。
白いフリージア:あどけなさ
白は純潔やピュアなイメージがありますよね。このピュアな感じがあどけなさという花言葉に繋がっているのでしょう。女性へのプレゼントに、とても相応しい花言葉ではないでしょうか。
赤いフリージア:純潔
純潔という言葉は白のイメージがありますが、赤いフリージアの色は比較的淡い色が多いので、控えめな感じが純潔という花言葉に繋がっているのでしょう。
純粋ながらも、芯の強さを持った女性に贈ると喜ばれそうですね。
紫のフリージア:憧れ
紫の色は高貴なイメージがあり上品ですよね。そのため年上の人への憧れの思いをイメージしてつけられたといえます。まさに、年上の異性に贈る花としてぴったりですよね。
ピンクのフリージアは女性に贈るのにぴったりですが、残念ながら色別の花言葉はありませんでした。
しかし、全般の花言葉「純潔」や「感謝」などが当てはまるということなので、オールマイティに贈れる花ともいえるでしょう。
まとめ
早春にかぐわしい香りの花をたくさん咲かせるフリージアの花、その花言葉は色別に色々な意味があったのですね。
それぞれ贈り物に相応しい花言葉がつけられているので、ぜひプレゼントの花として活用してみてくださいね。