ポーチュラカは、夏の炎天下でもピンクや黄色、オレンジなどのカラフルな色の花を咲かせる多年草です。
サボテンのよう肉厚な葉は食用として用いられ、中国では乾燥させて民間生薬としても使われているほど。
今回は、スベリヒユとも呼ばれるポーチュラカの花言葉や名前の由来、食べられる葉の効能についてご紹介します。
ポーチュラカの基本情報
- 科・属:スベリヒユ科・スベリヒユ属(ポーチュラカ属)
- 学名:Portulaca oleracea
- 和名:ハナスベリヒユ
- 別名:ハナスベリヒユ(花滑莧)、パースレイン、ヘラバマツバボタン(箆葉松葉牡丹)・ヒロハマツバボタン(広葉松葉牡丹)
- 英名:Portulaca
- 原産地:南北アメリカを中心に熱帯~温帯地方
- 開花時期 :5月~10月
- 花色:青、白、ピンク、オレンジ、黄、紫など
- 誕生花:7月16日、9月26日、9月29日
ポーチュラカとは?花の特徴を解説
夏の暑い盛りになると地面を這うように咲く、色鮮やかなポーチュラカ。熱帯~亜熱帯地方にかけて分布するといわれていますが、はっきりした原産地は定かではありません。
乾いた場所が大好きで日光を好み、草丈10~20cmとかなり低めの花です。
食べられるといわれる葉や花はとても肉厚で、朝開いて夕方にはしぼんで閉じてしまう一日花ですが、新しい花を次々と咲かせて花壇を賑やかに彩ります。
1980年頃にドイツから日本に入ってきた比較的新しい花で、大阪万博の頃にブームを呼び起こしました。
ポーチュラカの名前の由来は?
ポーチュラカの学名「Portulaca」は、ラテン語で入り口を意味するporta(ポータ)が語源となっており、これは、ポーチュラカの実が熟した後に、しぼんでいた口が開く様子が由来しています。
その他、ポーチュラカの茎を切るとぬめりを持つ液体が出てくることから、porto(持ち運ぶ)lac(乳)の2つの言葉を合わせた語源が由来となっているという説もあります。
ポーチュラカは、夏の盛りに雑草などで生い茂る、スベリヒユと松葉ボタンがかけ合わさったもの、または、タチスベリヒユの突然異変種ともいわれています。
ポーチュラカと松葉ボタンの見分け方は、葉っぱの形で判断します。ポーチュラカがヘラのような平べったい形をしているのに対して、松葉ボタンの方は細長い形をしています。どちらも肉厚な葉には変わりありません。
ポーチュラカは食べられる花!その健康効果は?
ポーチュラカは古来より、山菜やサラダとして食されていたといわれています。特に中国では、乾燥させて民間生薬として使われていて、解熱・解毒作用があるとされています。
その葉には「オメガ3脂肪酸」がたくさん含まれているため、コレステロールを下げる効果が期待できるといわれているほど。
夏の暑い盛りにポーチュラカが咲いているのを見ると、へらのような形をした肉厚な葉っぱは、確かにおいしそうに見えますよね。
ポーチュラカの花言葉
ポーチュラカは特に色別の花言葉などはなく、全般の花言葉として
- 「いつも元気」
- 「無邪気」
- 「自然を愛する」
- 「可憐」
という花言葉があります。
「いつも元気」
夏の暑い中でもイキイキと茎や葉っぱを伸ばし、色とりどりの花を元気に咲かせるその姿から、つけられたともいわれています。
他の花たちが枯れてしまうような炎天下の中でも、しっかりと這うように咲き誇る姿はまさに「元気」そのものですよね。
「無邪気」
この花言葉も、暑い中でもけなげに花を咲かせ続ける、ポーチュラカの姿からつけられたとされています。
子供は暑くても気にせず元気に駆け回りますよね。このことから、草丈の短さや子供のような元気なところも、無邪気という言葉に繋がるのでしょう。
「自然を愛する」
地面を這うように咲くポーチュラカの姿は生命力の強さを感じさせます。その繁殖力の強さから自然の中でも堂々と生きている姿が、自然を愛する気持ちに通じるのでしょう。
「可憐」
色鮮やかなカラフルな小さめの花を咲かせる姿が、可憐に見えることからこの花言葉がつけられたのでしょう。
まとめ
暑い夏の盛り、人間でも茹だってしまうような暑さの中でも鮮やかな花を咲かせて、その存在を主張し続けるポーチュラカ。肉厚な葉っぱは食べられるということにも驚きましたね。
夏から秋にかけて長い間楽しませてくれるので、他の夏の花と一緒に寄せ植えにするとその一角だけがゴージャスな花畑に変身します。
乾燥気味に育てれば、毎日きれいな花を咲かせてくれるポーチュラカ。元気を出してほしい大切な人に贈るのもいいかもしれませんね。