デイジーには「ポンポンデイジー」という種類があるように、丸くてかわいい姿が特徴の春の花です。
花色もいろいろあるので色別の花言葉がつけられているほど。その花言葉は素敵なものばかりなんです。
今回は、デイジー(雛菊)の色別花言葉や、デイジーが生まれるきっかけとなったギリシャ神話も併せてご紹介します。
デイジー(雛菊)の基本情報
- 科・属:キク科ヒナギク属
- 学名:Bellis perennis
- 和名:雛菊(ヒナギク)
- 英名: daisy
- 別名:デイジー、デージー、長命菊(チョウメイギク)、延命菊(エンメイギク)、時知らず(トキシラズ)
- 原産地:ヨーロッパ・地中海沿岸
- 開花時期:2月~5月(出回り時期1~5月)
- 花色:赤、白、ピンク、黄色、紫など
- 誕生花:1月4日(白)、1月27日(紫)、2月15日、3月6日
デイジー(雛菊)とは?花の特徴を解説
デイジーは小さく可憐な花を咲かせることから、日本では「雛菊」と呼ばれています。
草丈は20cmほどで、2~5月に直径2~3cmの花や、大型の10cmの花を咲かせるものまでいろいろあります。一重や八重など種類も豊富で、一重のタイプはマーガレットによく似た花を咲かせます。
1株で小ぶりの花をいくつも咲かせるので、他の春の花と一緒に寄せ植えにしても長く楽しめますよ。簡単に育てられるので、ガーデニング初心者さんにもおすすめの花といえるでしょう。
デイジー(雛菊)の名前の由来は?
デイジーの名前の由来は、英語の「day’s eye(デイズ・アイ)」日光の目という言葉が由来となっています。
これは、デイジーの中央が黄色のことから、太陽を黄色く描くことの多いヨーロッパの人たちがつけたといわれています。
また、デイジーの花が朝早いうちに花を開き、夜には閉じてしまう性質があることも関係しています。
日本では小さく可愛らしい姿から「雛菊」花の咲く時期が長いことから
- 「延命菊(エンメイギク)」
- 「長命菊(チョウメイギク)」
ともいわれています。
デイジーの花の誕生にまつわるギリシャ神話とは?
デイジーの花が生まれた経緯について、ギリシャ神話ではちょっとかわいそうな話があるんです。
昔、とても美しい容姿をした小さな妖精がいました。その妖精の名前は「ベリデス」といいました。
ベリデスが森の中でひらひらと舞うように、無邪気に踊っていたところ、通りかかった果樹園の守護神「ベルタムナス」が、その姿に一目ぼれしてしまいました。
それからは魅入られたようにベリデスの後を追いかけるベルタムナス。追いかけられて恐怖を感じたベリデスは、ひっそりとデイジーに姿を変えて逃れたのでした。
デイジーの学名である「Bellis」は、妖精ベリデスの名前が語源となっているともいわれています。
デイジーの色別花言葉!可憐な花姿に由来するものが多い
デイジー全般の花言葉は
- 「美人」
- 「純潔」
- 「希望」
- 「平和」
- 「あなたと同じ気持ちです」
などと素敵なものが多いです。プレゼントにぴったりの花といえるでしょう。
美人・純潔
デイジーの学名「Bellis perennis」の「Bellis」は、ラテン語で可愛らしく美しい、きれいなという意味を持つ「Bellus」に由来しています。
「雛菊」という和名が付けられている、可愛らしいデイジーの花言葉にぴったりですね。
希望
あなたと同じ気持ちです・・・この花言葉は花占いに由来しています。
マーガレットに似た一重のデイジーは、「好き…嫌い…好き…」と一枚一枚花をむしりながらする「花占い」に使われる花なんですね。その他の占い方としてはこのようなものがあります。
デートに出かけるカップルが、デイジーの花をポケットにこっそりと忍ばせ、デート中にデイジーが枯れていなかったら、
- 「二人の気持ちは同じ方を向いている」
- 「同じ希望が持てる」
というように解釈されるとのこと。
また色別花言葉では、
- 「白:無邪気」
- 「赤:無意識」
- 「黄色:ありのまま」
- 「ピンク:希望」
- 「青:幸福・恵まれている」
- 「紫:元気・健やかな」
の6つがあります。
特に青いデイジーは、ブルーデイジーという種類があり、幸福を呼ぶ花としてよく知られています。
黄色の「ありのまま」やピンクの「希望」という花言葉などは、悩んでいる友人に贈ってあげると良さそうですね。
まとめ
小さく丸い花がとてもキュートなデイジー(雛菊)。一重のタイプは花占いにも使われる花ということで、恋人同士に由来した花言葉が多く見られましたね。
デイジーはカラフルな色が多いので、色別花言葉を参考にして、恋人や友人などふさわしいシーンで贈ってあげたいものですね。